イベント報告:11/3 地域主権とコモンの波を全国へ

11月3日(日)、小田原市の報徳会館で開催された「地域主権とコモンの波を全国へ」と題したローカルイニシアティブネットワーク(LIN-Net)の集会には、現地参加者250人、オンライン参加者150人の計400人が参加しました。
集会では、5月に小田原市で起きた「草の根の市民の勝利」で4度目の再選を果たした加藤憲一市長と市民応援団の報告が語られ、熱気に包まれました。

シンポジウムには、岸本聡子杉並区長、保坂のぶと世田谷区長、加藤憲一小田原市長が登壇。総選挙後に「政策要求」を明確化し、国政に影響を与える機会が増えていることや、自治体同士が連携し、必要な政策や行政手法を共有し合う重要性が確認され、全国各地にネットワークを拡大していく意義が強調されました。

さらに、現地で今回の企画に尽力された佐々木ナオミさんが、先の総選挙で牧島かれんさんとデッドヒートを繰り広げ、2千票差で比例当選したことも、参加者にとって大きな励みとなりました。

改めて、会場でご参加くださった皆様、そしてオンラインで全国からご参加くださった皆様、ありがとうございました。
引き続きLIN-Netの活動にアクティブに関わっていただけますと幸いです。
最後に、LIN-Netの政策を再掲してご挨拶に代えます。
LIN-Netの政策
01|地域主権と民主主義を目指します
市民が参画し、熟議をへて地域の改善を進めます。地域のことは地域で決める市民自治を確立し、格差・貧困・孤独を広げる新自由主義の競争社会ではなく、 相互扶助の社会的協働を実現する地域社会をつくります。
02|気候危機をストップするため、自治体と地域の力で取り組みます
自治体と市民で「気候市民会議」を開催し、子ども・若者の意見表明を保証す る場をつくります。都市部と地方を結ぶ再生可能エネルギーの「自治体間連携」 を広げます。2030 年に向けた二酸化炭素排出量の削減に全力をあげて、ライフスタイルを転換し、地域循環型経済を実現します。
03|「ケアを社会の真ん中に」位置づけます
いのちに寄り添う保育、介護、医療等、社会にとって欠かすことのできない役割を担う人々を雇用環境や賃金の面でしっかり支える地域社会をつくります。
04|人権を尊重し、多様性を認め合う社会をつくります
ジェンダー平等、LGBTQ差別解消、多文化共生でヘイトを許さない多様性包摂の地域社会をつくります。障害者権利、子どもの権利など国連人権条約を尊重し、地域社会に根付かせます。
05|市民と行政が共に参画する街づくりを進めます
パターン化した大型開発を優先した権威主義的な都市計画行政から脱して、地域や市民の参画でつくりだす街づくりへの転換を進めます。スクラップ&ビルドから修復型街づくりへ。大地の力で下水流入を抑制し内水氾濫を防ぐため、緑のグリーンインフラを整備します。
こうした政策を推進するため、自治体の枠組みと違いを乗りこえて、
市民・議員・首長のネットワークを拡げます。
Local Initiative Network