【新年の挨拶】LIN-Net発足から2年。政治プロセスの中に私たちの姿とかたちをどう見せるか 保坂展人

2024年は選挙が続いた年だった。
 
東京都知事選挙では「石丸現象」が話題となり、兵庫県知事選挙でも「斎藤再選」を生み出したSNSやYouTubeの力が語られた。
一方で、LIN-Netが注目したのが5月に3期12年やった元職から、見事な返り咲きを果たした加藤憲一小田原市長選挙だった。国政与党から商工業、あらゆる既存団体の中には労働組合も加わった「現職支持」の陣形を、市民選挙が突き破り、ひっくり返したのである。初の地方開催11月3日の小田原集会はその熱気を伝えて、広く共有する場となった。
 
続く11月9日は、LIN-Netの賛同人である三重県伊賀市の稲森としなおさん(40歳)が、現職市長をダブルスコアで破り当選、12月15日には東京都国立市長選挙では、はまさき真也さん(40歳)が、現職市長との一騎討ちを500票余りの僅差で制し、13年ぶりの市民派市長が誕生した。小田原も、伊賀も、国立も、徒手空拳の市民派が既存団体を従えた現職を破るという構図は共通だ。
 
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LIN-Netでは、稲森伊賀市長とはまさき国立市長を招いて、阿部裕行多摩市長と岸本杉並区長で語り合う年頭のオンラインフォーラムを開催することになりました。2月2日15時より、事前予約制です。まもなく詳細をお知らせします。
2025年は東京都議会議員選挙と、参議院選挙が行われる。
参議院選挙の投票日は7月20日に予定されている。
この日程は、石破首相が「衆参ダブル」を打って、閉塞状況を打破したいという含みが大いにある。
 
LIN-Netの仲間も含め、政治プロセスの中に自治に根ざした私たちの姿とかたちをどう見せるかが問われている。